創作と花言葉
早速ですが皆様は花言葉をご存知でしょうか? 花言葉は多くの創作において深く込められたメッセージ或いは、こと細かな伏線として良く用いられています。
この世の中には雑草と言う名前の植物は一切ありません。
皆、どんな草木にも名前が付いているのです。
そして花の多くには大抵、花言葉と言うものが一輪に一つだったり、一輪に複数つけられていたりします。
今はもう春ですね。
良く雑草と思われているカラスノエンドウ(烏野豌豆)には、「永遠の悲しみ」「絆」「小さな恋人たち」「喜びの訪れ」などがあります。
他には道端に咲くコマツナギ(駒繋)だと「希望を叶える」と言う花言葉が。
スイバ(酔い葉)には「忍耐」「親愛の情」。
マツバウンラン(松葉海蘭)には「喜び」「輝き」。
トラノオ(虎の尾)もといサンスベリアには「永久」「不滅」等の花言葉があります。
そしてこれらは良く道端でみかける花々です。
更に中には大変小さく、健気な花も混じっています。
どんな花でも構いません。
ここぞ、と言うタイミングで作中に花を登場させてみるのも面白いかも知れません。
例えば、友人の死を惜しむために日日草を手向ける……とか。(ニチニチソウの花言葉は「楽しい思い出」「友情」「生涯の友情」)
その子の感情に合わせて、背景に花を添えて見るとか。
注意を換気するならキリンソウ(麒麟草)、その花言葉は「警戒」「警戒しながら」「要注意」。
そして死を連想するなら、可愛らしい可憐な花を咲かせるスノードロップがあります。
スノードロップを贈り物に使うならその花言葉は「あなたの死を望みます」になるそうです。
更に花が折れてしまったら「死を望む」などの不穏な花言葉に。
又、通常スノードロップの花言葉は「希望」や「慰め」などの良い言葉もある事を忘れずに。
記憶喪失を題材とした小説ならワスレナグ(勿忘草)がうってつけでしょう。
青く綺麗な花を咲かせるワスレナグサは「私を忘れないで」「真実の友情」と言う花言葉があります。
これらを上手い事、作品の中へ落とし込めばきっとより、良い作品になるかも知れません。
更に花には「誕生花」と言う物もあります。
誕生花の花言葉に沿ってキャラクターの性格や使命なんかを制作するのもどうでしょうか?
誕生花がちょっとした伏線になります。
又、お手軽にその子の誕生日まで決められちゃいます。
まさに一石二鳥、何というお得感。
さてここまで長々と創作に使えそうな花言葉を語ってきましたが、どうでしたでしょうか?
ひょっとしたら中には「もう使ってるよ」「何を今更」と言う声もあるかも知れません。
正直いって花言葉は伏線としてはかなりの王道、メジャーです。
花言葉が陰ながら考察要素になっている作品としては「魔女の旅旅」や「夜廻り」等が上手いこと、巧緻な世界観の中に落とし込んでいます。
ちょっとした作品の背景に一輪の花を。
或いは作品のラストに堂々、咲いている描写を僅かに書き足してみたり。
やり方は人それぞれ、十人十色です。
僭越ながらこの記事が黙読している、あなたのちょっとしたアイデアもといヒントになれればこれ幸いに思います。
これからの皆様の創作の、少しばかりの足しになる事を願って。
そして共に執筆、創作活動に励みましょう!
それでは又、いつかに。